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読売新聞 2021年7月1日(木)

【高齢者 音楽で生き生き】 [元警部・上野さん 川越にデイサービス施設]

 音楽に触れることで、高齢者がいつまでも楽しく人生を送る—。そんな理念に基づくデイサービス施設「KEION(ケイオン)」が7月1日、川越市で開業する。創設者は県警の元警部、上野拓さん(58)。約40年の警察人生の中で、高齢者が孤独死した現場にも多く立ち会ってきた。「年をとり、一人になっても夢中になれることを見つけ、幸せに過ごしてほしい」。警察を早期に退職し、そんな思いを実現した。  KEIONは、カフェかと見まごう、おしゃれな外観。もともとレストランだった建物を改装したという。入り口の横にはピアノがあり、奥はドラムやギター、マイクスタンドなどが置かれた防音仕様のスタジオになっている。利用者は午前9時半から午後4時半まで、昼食やおやつをとりながら、楽器を演奏したり、歌ったりして時間を過ごすという。

 上野さんは高校卒業後、1981年に警察官になった。大宮西署や狭山署などで鑑識係を務める間に500件を超える孤独死の現場に立ち会った。その中で「熱中して打ち込めることや社会との関わりがあれば、たとえ一人になっても、幸福と感じて人生を全うできるのではないか」と考えるようになった。

 上野さんにとって、それは音楽だった。県警内で軽音楽クラブを創設したほど音楽好きだ。「楽器を演奏することで足や指を動かせる。作曲は脳トレーニングにもつながる」。定年を待たず、昨年10月に県警を退職すると、デイサービスの運営会社をつくり、「音楽介護予防施設」の開業に向けて動き出した。  上野さんは「そう遠くないうちに、地域の人を招いて施設利用者の演奏を披露したい。要介護者でも生き生きと過ごせることを、たくさんの人に知ってもらいたい」と話している。

 施設利用者は川越市と川島町居住者を中心に受け付ける。問い合わせはKEION(049・298・6923)へ。

産経新聞 2021年8月25日(水)

【老化予防に「音楽の力」】 [川越にスタジオと楽器備えた介護施設]

 スタジオや楽器を備えたユニークなデイサービス施設「音楽介護予防施設KEION(けいおん)」が川越市にオープンした。音楽活動に取り組む場を施設利用者に提供することで、老化や認知機能低下の予防を図る。(深津響、写真も)

 施設は、川越市と川島町に住む要介護1~5の人と、川越市の要支援1、2の人が利用できる。

 防音のスタジオとギター4台、ピアノとドラムセット各1台などがそろっており、利用者たちは楽器の演奏や歌唱、作曲など、思い思いの活動に取り組んでいる。歌や演奏はレコーディングした上でCDにして利用者に配布しているほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」でも公開している。

 利用者の大嶋弘道さん(81)は「歌が好きなので上手に歌えると楽しい」。渡邉鏡子さん(89)も「いきいきできる」。施設では、身体機能向上のための体操の際も職員の演奏に合わせ体を動かす方式を採用するなど、音楽を活動の軸に据えている。

 施設の運営会社の社長、上野拓さん(58)は、県警で鑑識活動を担当してきた経歴を持つ。多くの孤独死の現場に立ち会った経験から、高齢者の幸せな暮らしをサポートしようとデイサービス施設の設立を計画した。  既存の施設のサービス内容を調べる中で「音楽を生かした施設があれば」と思い立ち、7月1日に開所にこぎつけた。

 上野さん自身、中学時代にギターを始め、県警内に軽音楽サークルを作ったという音楽好きだ。「楽しむことが第一。熱中して音楽を楽しむことが老化の予防にもつながれば」と期待を込めた。

朝日新聞 2021年9月9日(木)

【老後の幸せを感じる場に】 [音楽介護予防施設を開設した元警察官 上野拓さん(59)に聞く]

 川越市のデイサービス「音楽介護予防施設KEION」ではギターなど様々な楽器の音が流れ、利用者も笑顔で奏でる。音楽の力で老化や認知機能低下の予防を図ろうと、県警の警察官だった上野拓さん(59)が7月に施設を開いた。警察での経験も生かし、「利用者が毎日来たくなる施設」を目指す。

 —鑑識の担当が長かったと聞きました
 高校を卒業後、1981年に警察官になりました。昨年の秋に早期退職するまで、大宮西署や狭山署で鑑識係として勤務しました。約40年のうち半数以上の時間は鑑識に携わっていたと思います。最初は知識もなく大変なことが多かったですが、カメラの扱い方から学んで、科学の知識も努力して学んでいきました。

 —デイサービスを開設しようと思った理由は
 捜査の中で、多くの高齢者の孤独死の現場に立ち会ったことです。孤独死以外も含め、ご遺体は1千人くらい見てきたと思います。そのような経験を経て、老後の幸せについて考えるようになりました。何かに夢中になれたり、地域のコミュニティーに関わったりすることができたら、たとえ1人になったとしても幸福を感じることができるのではないかと思いました。

 —なぜ施設に音楽の要素を採り入れたのですか
 自分自身、音楽が大好きだったんです。中学生の頃にギターを始めて、だんだんロックの世界に引き込まれていきました。音楽は年代を越えて楽しめます。楽器を弾くことはできなくても、聴くのが好きな人もいる。音楽の力で夢中になれることを作り出し、老化や認知機能の低下の予防につながればと思いました。

 —施設の雰囲気はどうですか
 利用者の方々は、いきいきした笑顔を見せてくれることが多いです。防音のスタジオも設置しているので、ギターやピアノ、ドラムまで本格的に演奏できます。太鼓をたたいてリズムをとるだけでも音楽を楽しむことはできます。歌を歌ったり、ダンスをしたりして、楽しみながら体のトレーニングもしています。

    —警察官として働いた経験が生きていると思うことはありますか
 人との付き合い方が生かされていると思います。例えば、被疑者の取り調べを行う際も、「この刑事には話したくない」と思わせてしまったらだめなんです。うそや上辺だけの話をしないことで、その人の人柄はきちんと伝わると思います。今は「毎日を楽しもうよ」という自分の気持ちが利用者の方々にも伝わっているのかなと思います。

 —目指す施設像はありますか
 警察官時代に、捜査の一環で高齢者施設やデイサービスを訪れることがあり、利用者が「行きたくない」と送りに来た家族とけんかをしている姿を何回か見ました。家族に無理やり連れてこられるのではなく、利用者が自ら「毎日来たい」と思ってくれるような施設にしたいです。そして、利用者が第一であることを決して忘れないようにしたいですね。

 —今後の目標を教えてください
 うちのような施設がもっと増えて、音楽を学んだ人たちが働ける福祉の現場が増えてくれればうれしいです。音楽によって認知機能の低下や老化予防ができるという証拠が積み重なって、音楽療法が全国的に広がってほしいと願っています。
(聞き手・森下友貴)

高齢者住宅新聞 2021年9月22日(水)

【ギター・ドラムで本格演奏 元警官、デイ開設】

 音楽活動ができるデイサービス「KEION(けいおん)」(埼玉県川越市)が7月1日、オープンした。

  ギター、ピアノ、ドラムなど多岐にわたる楽器を揃え、防音スタジオを完備。利用者が主体的に音楽を楽しみながら認知症予防、身体機能の維持・向上ができるデイを目指している。

 開設者であるOPENUP(同)の上野拓社長は元警察官。検視を担当していたという。「高齢者が孤独死する現場を多く見てきた。高齢で1人になっても、いきいきできる場をつくりたかった」と開設の経緯を話す。県警内の仲間と軽音楽部を結成するほど音楽好きであったため、「利用者が主体的に音楽活動をできるデイ」をコンセプトとした。

 施設は定員20人の1日型デイ。以前はレストランとして使われていた建物は、面積約230平米、天井高5m以上と開放的な空間となっている。

 施設奥には防音スタジオを設置した。10種類以上の楽器や音響機器を揃え、周囲への音漏れを気にせず演奏や歌唱、レコーディングが可能。ほかにもCD・DVD作成やラジオ番組作り、YouTube配信などもできる。

 午前中は、その日の演奏内容や担当などの打ち合わせや準備。午後には練習や録音、楽曲制作を行う。地域住民に向けたコンサートも予定しており、照明や衣装の準備なども、利用者と一体になって進めていく。「利用者は、やらされ感のあるレクリエーションは望まない。誰かに聴いてもらう、発信する機会をつくることで、利用者の主体性を引き出したい」と上野社長。

 楽器の音に合わせたリズム体操などの機能訓練、発声や表情筋トレーニングなどの口腔機能訓練も実施する。

 「音楽好きな人も、今まで演奏をしたことがないという人も楽しめる場にしていきたい」(上野社長)。